あこがれの Zwickau へ (前編) (98/7/28 記)
 

私が住んでいた Dsseldorf から Zwickau へ行くのは結構大変だ。

MAP of Germany (5K) Dsseldorf は、西の端のほう。 Zwickau は東側なので、けっこう離れている。 Zwickau には、空港がない。もよりの空港は、Dresden あるいは Leipzig になる。 その上、Dsseldorf から、Dresden, Leipzig へのは一日一便で、しかも小型の飛行機しか飛んでいないので、チケットの入手が難しく、かつ割高になる。 それなら列車で行くか? Leipzig 経由が最短だが、Dsseldorf から乗り継ぎ込みで、7時間ぐらいかかる。 大人は我慢できても、娘たち(6才と4才)にはちょっと・・・。 その上、女房が待ち焦がれていたイタリア行きを取りやめないと、Zwickau には行く時間的余裕はない。 Zwickau 行きは断念せざるを得ないか・・・そんなふうに思っていた。

閑話休題。 それはともあれ、この週末は、Thylus(パリとヨーロッパ各地を結ぶ超特急列車)に乗って、Paris に行くことになっていた。 こちらは、乗り継ぎこみで5時間弱で、しかも往復で 200 DM (およそ 15,000 円)ぐらい。 週末は、Paris で美術館めぐりに三ツ星レストランで魚料理とワインを楽しむつもりになっていた。

ところが、この旅行は・・・。
Dsseldorf Hauptbahnhof (中央駅)で、スリにあって、大切なコンピュータ(通称:謎ぱ〜機)が盗難。 夢の超特急のはずの Thylus は、日本の新幹線の旧型機ほどの乗り心地で、幻滅。 パリにおりた私たちを待っていたのは、ディーゼル車が撒き散らす排気ガスのにおい。 つり銭をごまかす商店街。 ススで真っ黒によごれたエッフェル塔。 中でも圧巻は、100 m 離れていてもドブ川のような腐臭が臭ってくるセーヌ川。 排気ガスでやられたのか、真黄色の新緑の木の芽。 それでも、セーヌのほとりのお土産屋には、きらびやかで瀟洒な町として描かれているパリの風景画が売られている。 唖然としたのは、三ツ星レストランの店頭。 氷で冷やされてはいるものの、陽のあたるところに、かきや魚が置かれている。 魚くさい匂いが一面に立ち込めている次第。 食中毒にあっては大変なので、他のレストランをさがすも、どこも似たり寄ったり。 ワインは美味しかったけど、パンもビールもドイツとは比べ物にならないほどの不味さ。 ルーブル美術館は、玉石混交の最たるもので、良い絵画はほんの一握り。 その上、日光が直接あたるような採光には、おそれいった。 良かったのは、オランジェリやオルセー美術館と、ホテルのお部屋(四つ星だから当たり前か)ぐらいでした。

Dsseldorf に帰って、その足で繁華街で、ビールとソーセージをたらふく食べたのは言うまでもありませんでしたが、友人に聞くと、イタリアは、もっと汚いし、スリも多いから、もっと驚くかもね・・・と。 それを聞いた女房は、「 Zwickau を含めて、ドイツ国内の周遊旅行を計画したほうが、よっぽど楽しめるのでは?」 と、イタリア旅行などどこ吹く風になってしまった。 Zwickau に行かないと、私が不機嫌になって困るからかもしれないが・・・(爆笑) 4才の娘が何とか耐えられる列車の乗車時間を考えながら、Zwickau に辿り着く旅行ブランを立てるのは、けっこう大変でしたが、これには、Deutsche Bahn (ドイツの国鉄)の Internet サイト(http://www.bahn.de)が役立ちました。 こうして、出来あがったプランは、Dsseldorf − Leipzig − Dresden − Zwickau − Bamberg (− Dsseldorf にもどる)という、ザクセン・バイエルンを周遊するプランになりました。 パリ旅行の宿をとってくれた旅行会社で、各地の宿の手配をしてもらいました。 これも旅行会社にはけっこう大変な作業だったようで、Zwickau や Bamberg の宿は、通常のガイドブックには、載っておらず、旅行会社がほうぼうに電話をかけまくって、何とか予約をいれてくれた次第。 どうして、日本人が、Zwickau なんかに行きたがるのか、理解に苦しんだようです。 (Robert Schumann-Haus があるからと説明しても、Robert Schumann って誰?と質問をかえされた・・・ おそらく、わかっていないに違いない T_T) ドイツ国内でさえ、困難でしたから、日本から Zwickau の宿の予約をするのは、かなりむずかしいかもしれません。 心はもう Zwickau・・・

日本からの Zwickau への旅
日本から Zwickau への旅を考える場合は、Zwickau で宿泊しないプランを考えにいれたほうが、良いでしょう。 Zwickau でのホテルそのものが非常に少ないことと、ホテルで英語が通じないことを考えると、誰にもお勧めとはいえません。 しかし逆にいえば、片言でもドイツ語が出来るのであれば、Zwickau に宿泊することもお勧めします。 Zwickau は、旧東ドイツの田舎らしい(失礼!)人情の厚さが、まだまだ残っているところでした。 私が泊まったホテルの連絡先は次の通りです。

HOTEL MERKUR
Address: Bahnhofstrasse 58, D08056, Zwickau
TEL: + 49 - 375 - 29 - 4286
FAX: + 49 - 375 - 29 - 4288
さて、Zwickau に宿泊しないプランの場合ですが、Dresden あるいは Leipzig のホテルに宿泊しながら、Zwickau への日帰り旅行を考えたら良いと思います。 私のおすすめは、Leipzig に宿を取るプランです。 Leipzig のほうが、Dresden より Zwickau に近いですし、J.S. Bach の博物館や Gewandhaus、楽器博物館などの施設もあります。 Dresden には、Staatsoper があるので、Dresden にも足を伸ばすことになるのは間違いありませんが、Dresden はすっかり観光都市化してしまっていることを頭に入れておいてください。
謎ぱ〜機とは?
Tidalwave 社の製品で製品名 ME-386 (Mininote)
東芝のリブレットより若干横幅が広く、縦幅が短いサイズで、日本語化可能なパームトップ PC/XT 互換機機。 640 x 200 dot の CGA 画面。 キーピッチは、15 mm で、タッチタイプはゆうゆう可能。 単三4本で 12 時間駆動可能。 現在は入手不可能 T_T)
写真は、画像館でご覧ください。

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