北村 憲昭(きたむら・のりあき 指揮者) の小部屋 (00/9/12 改訂)
 

経歴などは、ご本人のホームページでどうぞ。

このホームページの掲示板に、次のような書き込みがありました。 さっそく私は、その CD を購入して、演奏を聞いてみることにしました。

はじめまして  投稿者:北村憲昭  投稿日:17 Aug 2000 01:06:18
始めまして北村憲昭といいます。
私は指揮者をしています。
HPを持っておりますぜひ見に来てください。
私の演奏したシューマンのSym.No1&4のCDも販売しています
前々からの念願のクレメンスクラウスの御墓の写真集をやっと載せました。
見に来てください。
http://homepage1.nifty.com/nma-yc/
です。

Kitamura CD (10K)  

Schumann
Symphony No. 4 in D minor, Op. 120
Symphony No. 1 in B-flat major, Op. 38. "Spring"

Noriaki Kitamura
Moravian Philharmonic Orchestra

PRCG-1006(購入はホームページより直販)

 

聞いてみての印象は、とにかくスタンダードな演奏ということにつきます。 どういうことかというと、楽器間の音量の調節がしっかりとなされていて、和声の重なりかたが聞き取れ、 Robert オーケストレーションのねらいがよくわかる演奏です。 Schumann って のコラムにも書きましたが、私には、Robert のハーモニーや響きの溶け具合や絶妙な交じり具合が、たまらないのです。 例えば、いくつかの楽器がユニゾンで、同じ音を奏することがあります。 こういうときに、本当に力のある指揮者&オーケストラなら、それぞれの楽器の音量や響かせ具合を加減して、本当に美しい幻想の世界を聞かせてくれます。絵画に例えれば、光の魔術師と言われたレンブラントの作品のように。 

こんな風に書くと、「そういう演奏もひとつの選択肢でしょうね。 でも他の楽しみ方もあるよ・・・」という意見が必ずでてきます。 しかしながら、楽器間の音量調整がしっかりしていて、和声の重なり方が聞き取れるというのは、オーケストラの基本なのです。 例えば、メロディが金管楽器から木管楽器へと受け渡されたときに、メロディラインがききとれなくなったら、それでも良い演奏とはいえるのでしょうか? メロディラインが受け渡した後の金管楽器が、高らかに唄い、メロディラインを聞こえなくしてしまい、全体のバランスを崩してしまっても良いのでしょうか。 いかに白熱した演奏であろうが、いかに高名な指揮者やオーケストラが演奏していようと、先に上げた基本をないがしろにした演奏を、私は聞き続けたいとは思いません。 音楽の楽しみを共有しようというアマチュアの演奏に、そんなうるさいことをとやかくいいませんが、プロの演奏では噴飯物だと断言することにしています。 (そういういいかげんな演奏を褒める人も同罪!)

閑話休題。 Sym. 4 も Sym. 1 もどちらも、和声の重なりあいを大切にした演奏です。 個性的すぎる演奏を聞き慣れた方々には、もの足りないといわれるかもしれませんが、この CD には、Robert のオーケストレーションの真意が刻まれています。 Robert の交響曲を愛聴してきた方にこそ、強くおすすめしたい CD といえましょう。

ただ、この CD にも欠点はあります。 それは演奏面ではなくて、録音のことです。 定位がはっきりとわかり、音場感を醸し出すことに長じたオーディオ装置では、楽器の定位の悪さや奥行き感のなさが、気になることでしょう。 また、超低域(おおむね、60 Hz 以下)の音に乏しいことにも気がつくかもしれません。 これらの欠点を、楽器の表情・雰囲気感の悪さという形で感じ取られる方もいらっしゃるかもしれません。 でも、ウォークマンやミニコンポでは気がつかないことでしょう。 私も、わざとサブシステムでは、この CD を聞くようにしています。 24 Bit HDCD の DDD で作成された CD ですので、リマスタリングを希望したいところです。

私の個人的な希望としては、Schumann の No. 2, No. 3 の交響曲の録音がなされることを望んでおります。 また、この組み合わせで、Schubert の No. 4(悲劇的), No. 9 も聞いてみたいと思います。 どうせなら、Schumann の Op.147(ミサ・サクラ)、Op.148(レクイエム)や、Op. 112(ばらと楽園)といった、合唱付きのオーケストラ曲なども聞きたいなぁと思います。 今後の演奏活動に、とても期待しています。

みなさまのおすすめの演奏やご意見がございましたら、
n'Guin までメールをください。  お待ちしております。

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